ニュース

ノバク・ジョコビッチが初出場で初優勝を飾る

[シングルス決勝]
○ノバク・ジョコビッチ(セルビア) 6-3,6-2 ●ジョン・ミルマン(豪州)

■有明コロシアムの熱狂が、スコア以上に白熱した試合であったことを物語る。第1セットは第4ゲームでブレーク、第2セットも立ち上がりから相手のサービスゲームを立て続けにブレークし、2セットとも序盤でジョコビッチが先行した。しかし、決して勝負をあきらめないミルマンの頑張りと、ジョコビッチのここ一番での強さが観客を沸かせた。

■「精密機械」のジョコビッチにしては珍しくミスが目立った。アンフォーストエラーは25本で、ミルマンの27本とほぼ同じ。ミスが増えたのは「すべてのショットを追いかけ、ただではポイントを取らせてくれない」とミルマンを警戒し、より積極的に攻め、相手が粘りを発揮する前にラリーの決着をつけようとしたからだろう。公式サイトによると、ショット4本以上のラリーでの得点はほぼ互角だったが、3本以内の短いラリーでの得点は、ジョコビッチの28に対しミルマンが13と大差がついた。

■もちろん、ジョコビッチもミスを連発したわけではない。ブレークしようと攻めたリターンゲームでミスが出たが、サービスゲームはまったく隙がなかった。予選から出場し、決勝に勝ち上がったミルマンを「失うものは何もない」挑戦者と見なし、早めにブレークして勢いを止めることに専念したのだ。「サービスが好調で、ブレークして先行できたのが大きかった。今週ずっとそうしてきたように、大事なところでいいプレーができた」。初出場で優勝を飾ったジョコビッチが胸を張った。

■「今さらながらではありますが、世界で一番の選手だと思います。彼はテニスのレガシーであり、歴史の中で生き続けると確信しています」。ミルマンが準優勝スピーチでジョコビッチを称えた。試合後の記者会見では、いたずらっぽく笑いながら、「彼のような人物を我々は『フリーク』(普通じゃない)と呼ぶんだ」と明かした。ジョコビッチの強さ、偉大さを称えるには、どれだけ言葉を尽くしても十分ではない--それがミルマンの偽らざる心境だろう。

日本テニス協会 広報委員会