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デニス・シャポバロフが崖っぷちからの逆転勝利

[シングルス準々決勝]
○デニス・シャポバロフ(カナダ) 4-6,7-6[7],6-4 ●ヤンレナルト・シュトルフ(ドイツ)

■2時間22分。崖っぷちに追い込まれてからの逆転勝利に、シャポバロフは両手を上げて喜びを弾けさせた。「(相手のマッチポイントで)コードボールが入って、ラッキーだった部分もある。第1、第2セットは向こうのプレーが上だった」。進境著しい19歳は、華のあるショットだけでなくタフな戦いぶりでも強烈な印象を残した。

■マクラクラン勉のダブルスパートナーで、1回戦で第1シードのチリッチ(クロアチア)を破ったシュトルフは、サーブアンドボレーを軸に手堅いプレー。ラリーでは真ん中へ返すことが多く、片手打ちバックハンドを広角に打ち分ける相手の得意なプレーを抑え込もうとしていた。シャポバロフは、それをやや強引に決めにいこうとしてミスが多かった。双方ともサーブの質は高く、第2セットはキープが続いて、ブレークポイントのチャンスでさえ、シュトルフに1回あっただけ。タイブレークもスタンドが息を飲むような緊迫した攻防が続き、19歳がマッチポイントの6-7から3ポイント連取で逆転した。

■苦しい場面を切り抜けた後、第3セットに入って、ようやく流れが変わった。肩の力が抜け、組み立てて崩す意識が高くなったシャポバロフは、第3ゲームでブレークに成功すると、その後も付け入るスキを与えずに押し切った。

■ノーシードで、初戦は全豪ベスト4の鄭現(韓国)、2回戦は四大大会3度優勝のバブリンカ(スイス)をフルセットで破り、この日も粘り強い逆転勝利とその力は本物だ。「またタフな試合が待っている。何をしなければならないか、何ができるかを考えてプレーする」。ツアー初の決勝進出が懸かる準決勝も、成長の試金石となるだろう。

日本テニス協会 広報委員会