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錦織圭がステファノス・シチパスを下し4強進出

[シングルス準々決勝]
○錦織圭 6-3,6-3 ●ステファノス・シチパス(ギリシャ)

■シチパスは試合後、「体の疲れを感じていた。精神的にも疲れがあった」と話したが、ラリーで守勢に回る場面が多かった理由はそれだけではない。錦織の早い攻めについていけず、ミスを重ねた。守るべき場面では手堅く守れる選手だが、この試合では錦織のショットに押されるだけで、攻守のメリハリをつけられなかった。2回戦では厳しい攻撃とファイティングスピリットを見せたシチパスが、平凡な選手に見えた。

■「動きが素晴らしい。(2回戦で対戦した)アレックス・デミノー(豪州)も速いが、違うレベルの速さ、ラファエル・ナダル(スペイン)と比較されるような速さだ。彼のコートカバーリングは相手には重圧になる」とシチパスは錦織のスピードに脱帽した。錦織は第1セットに3度のブレークに成功、第2セットは第2ゲームのブレークで先行すると、そのリードを最後まで守った。

■コート上でのインタビューで錦織は「感覚がよく、際どいところを狙える自信があった」と話した。その自信を胸に攻撃的なショットを続け、シチパスに自分のプレーをさせなかった。「早い展開でプレーできたのがよかった。(コートの)中に入ることをイメージしながらやっていた」。錦織が満足そうに振り返った。

■シチパスはNext Genを先頭集団で引っ張る20歳。特定の選手をライバル視したりマークしたりすることの少ない錦織だが、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)などNext Genには脅威も感じている。「戦術をしっかり持ち、彼のプレーも頭に入れて試合に入れた」と言うように、シチパスを警戒、チームと十分分析したうえで初対戦に臨んだ。周到な準備と、最大の武器であるプレースピードで第5シードを圧倒した錦織が、3年ぶりの4強入りを決めた。

日本テニス協会 広報委員会