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第2シードのアンダーソンは苦しんだ末にベスト8進出

[シングルス2回戦]
○ケビン・アンダーソン(南アフリカ)[2] 6-3,3-6,6-2 ●フランシス・ティアフォー(米国)

■1回戦に続くフルセットと苦しんだアンダーソンは、やや疲れた様子で手を上げて観客の拍手にこたえた。ともに自己最高のシーズンを送る者同士の対戦だが、世界ランクは32位も下で、年齢は12も離れた若手有望株の挑戦を受ける形だ。ことし2度の対戦でも競り勝っていたが、「彼との対戦はいつもタフなものになる」と言う。

■第2シードは、2メートルを超す長身からのサーブは170キロ台に速度を抑えて両コーナーを狙い、リターンやストロークは打ちにくい相手の体の正面をしつこく突く手堅いプレーで第1セットを先取した。その我慢強さが乱れたのは、第2セットの第6ゲームだった。その前に第3ゲームで15-40からブレークに失敗し、「チャンスを逃してしまったことが頭にあった」。まるで相手から学んだかのように、ティアフォーが粘り強くラリーを続けるようになり、アンダーソンはこらえ切れずブレークを許すと、感情を露わに白いリストバンドを投げ捨てた。

■だが、その後にきちんと切り替えられるのが、トップ選手たる理由だ。ことしのウィンブルドン準優勝者は、チャンスと見ればすかさずネットに出て相手にプレッシャーをかける作戦に切り替えた。第2ゲームをブレークして優位に立つ。ボレーも一撃で仕留めるというよりは、足元へ何度も返して相手の体勢を崩すようなものだった。突破口が見えない若手の焦りを誘って、2時間9分で根競べに勝った。

■6年連続出場で、苦しんだ末に初のベスト8進出を決めた。「とても素晴らしいことだ。優勝したい気持ちもあるが、大きな成功の前に毎日の小さな成功をたたえることも大事ではないか」と笑みを見せた。初のATPツアー・ファイナル出場のためにも、東京で一つでも上の結果を目指す。

日本テニス協会 広報委員会