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【2022/10/7】車いすテニスの小田凱人は完勝で決勝進出

[車いすテニス・シングルス準決勝]
○小田凱人 6-0,6-0 ●高野頌吾

■初戦はサーブの調子が上がらず苦しんだ。「できる範囲の中でどんなプレーをするか」と頭を切り替え、フルセットで勝利したが、「この先、準決勝、決勝はもっともっとレベルを上げていかないと」と反省も口にした。その準決勝では、ファーストサーブの確率82%、ファーストサーブ時のポイント獲得率78%と高い数字をマーク、世界55位の高野を圧倒した。

■「反省点だったサーブやフォアハンドのミスを今日は克服できて、評価でいうと点数の高いテニスができた。相手に流れを渡さず勝ち切れた」。小田は力強い言葉で完封劇を振り返った。決勝で国枝と対戦するのは、今大会の目標の一つだった。有明コロシアムで優勝を懸けてレジェンドと戦うことには大きな意味があると考えている。「自分を知ってもらうだけでなく、車いすテニスという競技をいろんな人が知るきっかけになると思う」。プロに転向して数カ月しか経っていないが、16歳は競技全体を見渡す広い視野の持ち主だ。

■生涯グランドスラムを達成した国枝を倒すのが容易でないのは百も承知だ。過去3試合して、まだセットも取れていない。それでも、「今までの試合から学んで、どういうプレーが必要かと考えて対策している」と小田。今年の全仏での対戦では2-6,1-6と圧倒されたが、「そのときと比べてもテニスのレベルは上がっていると自信を持って言える。今もすごく調子がいい」と打倒国枝に意欲を燃やす。車いすテニスを始めるきっかけにもなった憧れの存在だが、「特別な思い」は封印し、「正々堂々、自分のテニスをしっかりする」つもりだ。