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ダニエル太郎は第2シードのチョリッチに競り勝つ

[シングルス1回戦]
○ダニエル太郎 6-4,4-6,7-6(5) ●ボルナ・チョリッチ(クロアチア)

■序盤はダニエルがゲームを支配した。深いボールを土台に、積極的にコースを変えて揺さぶった。チョリッチはミスが早く、ベースラインでの堅実さもカウンターパンチの厳しさも影を潜めた。ダニエルは相手に一度のブレークポイントも与えずに第1セットを奪う。だが、第2セット3-2からのサービスゲームでブレークバックを許し、相手を生き返らせた。このセットを4-6で落とすと、最終セットは互いに譲らず、決着はタイブレークに持ち込まれた。

■第2シードの重圧もあったのか、ダニエルが丁寧にボールをつなぐとチョリッチは自滅のようなミスを続けた。マッチポイントでもチョリッチのフォアハンドがネット、2時間39分の熱戦をダニエルが制した。「とにかく続けて続けて、相手もミスってくれるかな? みたいなところもちょっとあった」とダニエルが明かした。ミスを引き出す作戦を選んだのは、裏付けがあってのこと。相手のプレーから緊張が読み取れた。また、「ベースラインでは僕の方が有利」とストローク戦に自信があった。そうしてロングラリーを挑んだダニエルの読みが的中した。

■昨年8月に自己最高の64位をマークしたダニエルだが、19年は一転、苦しいシーズンを過ごした。6月には下部ツアーのチャレンジャーで2大会連続初戦敗退もあった。その後、短いオフを取って考えを整理し、「自分にプレッシャーをかけていた」と気づく。これが転機となり、徐々に調子が上向いた。「今年、こういう勝ちはなかった。去年ジョコビッチに勝ってから初めてトップ20に勝った。僕のテニスはもっといけるかなと実感している」。失いかけた自信を回復させる白星、あるいは、それ以上に大きなものをもたらす大会初勝利となった。

日本テニス協会 広報委員会